資格人気ランキングの常に上位に位置している簿記検定。
2023年の資格ランキングでも1位となっています。
どの業界でも必要な知識であることから社会的に高い評価を得ている資格です。
これから資格取得を考えている方の中には、
・簿記って独学で合格できるのかな?
・知識が全くないけど、独学で合格できるのかな?
このような悩みを持っている方も多いと思います。
結論からいうと、簿記3級に関しては、独学で合格することは十分に可能です。
なぜなら、簿記の知識が全くなかった私が独学で合格することが出来たからです。
私は、
- CPAラーニング
- TAC予想模試 日商簿記3級
- YouTubeのふくしままさゆき
この3つの教材を利用して合格することが出来ました。
この記事では、私が簿記検定3級を独学で合格した勉強方法と時間の使い方のコツを詳しく解説しています。
この記事を最後まで読んで頂き実行してもらうことで、簿記検定3級の合格率が格段にアップします。
結論を簡潔に記載すると、
- 「CPAラーニング」に登録(無料)し、勉強を始める。
- 隙間時間でYou Tubeの「ふくしままさゆき」を流し聞きする。
- 試験前に「TAC予想模試日商簿記3級」を解く。
この3ステップで高い確率で合格することができます。
CPAラーニングとは?
CPAラーニングとは、簿記や会計を無料で学べるサイトです。
日商簿記3級・2級・1級講座を無料で学ぶことができます。
CPAラーニングの特徴
CPAラーニングは、
- わかりやすく時間に左右されないWEB講座。
- WEB講座で使用する資料はすべて無料でダウンロード可能。
- ネット、統一模擬試験も受けることが可能。
このような特徴があります。
こんなサービスが無料って何か恐い。何か裏があるんじゃない?
と思われるかもしれません。実は私もそう思っていました。
しかし、本当に何もありません。しつこい勧誘もなく、本当に無料で使用可能です。
CPAラーニングを使用するために必要なもの
- パソコンもしくはスマホ
- メールアドレス
- ネットが使用可能な環境
これだけです。
登録も簡単です。環境が整ったら、早速登録してみましょう。
CPAラーニングの利用方法
CPAラーニングはメールアドレスを登録するだけで利用することができます。
具体的な手順を説明します。
メールアドレスを登録する
では実際に、メールアドレスを登録しましょう。
【手順1】下記の画像をクリックします。CPAラーニングのサイトに移動します。
【手順2】トップ画面の「無料で視聴してみる」をクリックします。
【手順3】メールアドレスを入力後、「メールを送信する」をクリックします。
【手順4】登録したメールアドレスに会員登録用メールが届くので移動します。
【手順5】送られてきたメールを確認し、「登録完了URL」をクリックします。
【手順6】パスワード入力後、利用規約を確認し「登録する」をクリックします。
以上で登録完了となります。
実際の利用方法
ログインした初期画面から下にスクロールすると、「簿記検定合格を目指す」という項目に「日商簿記3級」があるのでクリックします。
全23章の講義動画の閲覧と教材をダウンロードすることが出来ます。
講義動画は教材に沿って行われるため、先に教材をダウンロードして印刷しておきましょう。
教材は、教科書・問題集・試験対策編・解答用紙まとめ・模擬試験の計5つをダウンロードできます。
講義動画は各章によって、講義時間が異なるため、勉強時間を予め確保しておきましょう。
これで勉強する準備ができました。
次からは勉強する方法を3ステップにわけて解説します。
実際の勉強方法
ここまでの内容で、CPAラーニングが利用できるようになったと思います。
ここからは、簿記の知識ゼロだった私が合格した勉強方法を解説していきます。
STEP1.CPAラーニングで勉強する
基本的には、印刷した教材を使用しながら講義動画で勉強していきます。
私が実践した手順は以下の通りです。
- 教科書を使用しながら、各章の講義動画を確認する。
- 各章が終わったら、その章の問題集を解く。
- 全ての章が終わったら、試験対策編の問題集を解く。
- 模擬試験の問題を解く。
- 苦手な分野を復習する。
この後に、私は簿記検定をネットで受けると決めていたため、「ネット試験対策3級」の講義動画を確認しました。
「ネット試験対策3級」の講義動画はログイン初期画面の「簿記検定合格を目指す」という項目を右に進んで行くと見ることができます。
ネット試験を受ける方は必ず確認しておいた方がいい内容となっています。
簿記検定は、現地で受験するか、ネットで受験をするか選ぶことが出来ます。自分の受けたいときに受けられ、合否も即座にわかるのでネット試験の方がオススメです。
STEP2.TAC予想模試日商簿記3級に取りかかる
現地で受講する場合はCPAラーニングだけでも十分かもしれませんが、私はネットで受験することを決めていたため、実際に模擬試験をネットで受けることが出来る、TAC予想模試日商簿記3級を購入して実施しました。
5回分のネット模擬試験と4回分の統一試験を体験することができます。
ネットで受講する方は実際に操作に慣れておいた方がいいので、購入することをオススメします。
実際に時間も測定してくれるので、本当に試験を受けている感覚を体験できます。
仕訳対策として、仕訳Webアプリも収載されているので、隙間時間で仕訳問題も出来ますよ。
STEP3.苦手な部分を復習する
模擬試験を受けると、自分の苦手なところが見えてきます。
苦手な分野はしっかりと復習しましょう。
後述しますが、特に仕訳問題と決算整理仕訳に関しては、ほぼ満点が取れるように復習しましょう。
隙間時間を活用する
CPAラーニングやTACを使用した勉強が基本となります。
しかし、この方法は隙間時間で勉強することができず、30分以上の時間が必要です。
まとまった時間があまり取れない・・・
そのような方はYouTubeを利用しましょう。
YouTubeで勉強する
5~20分程度の空いた時間を活用する方法として、私はYouTubeを利用しました。
簿記系YouTuberの「ふくしままさゆき」がわかりやすかったので、オススメです。
私がYouTubeを活用したタイミングは、
- 通勤時間
- 洗濯物を干す・畳む時
- 食事を用意する時
- 食器を洗う時
この隙間時間は、非常に重要です。
それぞれの時間は短時間でも合算すると、1時間以上になります。
さらに、毎日行うことなので、積み重ねると相当な時間になります。
私は、画面はあまり観ずに聞き流す感じで利用しました。
最初は全く意味がわかりませんが、CPAラーニングで勉強していると徐々に分かることが増えてきます。
意味がわからないからと言って、最初から諦めないことが重要です。
簿記合格のために重要なこと
合格のために知っておくことは、
- 試験内容の構成
- 試験内容の特徴
- 試験時間の使い方
の3点になります。
試験の構成
簿記3級の構成は、大問が3問あり、100点中70点以上で合格となります。
制限時間は60分です。
2022年度のネット試験と第163回試験(2023年2月26日)の重要論点はこのようになります。
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | |
第1問 | 仕訳 | 仕訳 | 仕訳 | 仕訳 |
第2問 | (1)勘定記入 (固定資産台帳) (2)商品有高帳 | (1)勘定記入 (損益・繰越利益剰余金) (2)補助簿の選択 | (1)勘定記入 (法人税等) (2)得意先元帳 | (1)勘定記入 (経過勘定) (2)空欄補充 |
第3問 | 貸借対照表・ 損益計算書作成 | 精算表作成 | 貸借対照表・ 損益計算書作成 | 決算整理後 残高試算表作成 |
図から見てもわかるように、第2問は一貫性がなく、幅広い出題がされています。
一方、第1問は仕訳問題、第3問は決算問題と決まっています。
簿記3級合格のためには、第1問と第3問で点数を取ることが合格への近道となります。
決算問題に関しても、基本的には仕訳となります。つまり、仕訳がしっかりと理解出来ていれば決算問題も難しくありません。
試験の特徴
次に、簿記3級の特徴について触れていきます。
簿記は100点満点中、70点以上で合格です。
その点数の内訳はこのようになります。
第1問 | 仕訳問題15問×3点 (45点) |
第2問 | 勘定記入・帳簿記入等 (20点) |
第3問 | 決算整理問題 (35点) |
計 | 100点 |
実は、第1問と第3問で合格点以上の80点あります。
ですので、戦略としては、
第1問と第3問でしっかりと点数を取り、第2問で少し点数を稼ぐ
という考えでいいと思います。
実際に、私が合格した際の点数はこのようになっています。
個人的に感じることですが、第2問は幅広く出題され、尚且つ少し難しいです。
そこに時間を取られるくらいなら、第1問と第3問にしっかりと時間を費やした方がいいと思います。
試験時間の使い方
模擬試験を受けるときに感じると思いますが、最初は60分では絶対に間に合いません。
私の場合は、全く時間が足りませんでした。
簿記試験には丁寧さはもちろんスピードも求められます。
時間に間に合わせるためには、問題を解き続けるしかありません。
時間配分の目安としては以下の通りになります。参考にしてください。
第1問 | 25分程度 (1問を約1分30秒程度) |
第2問 | 15分程度 |
第3問 | 20分程度 |
ここで大事なポイントがあります。それは、順番に問題を解かないことです。
先程お伝えしたように、簿記3級の合格のポイントは第1問と第3問です。
順番に問題を解き、第3問で時間が無くなってしまっては不合格の確率が上がってしまいます。
問題を解く順番としては、第1問、第3問、第2問という流れで解くようにしましょう。
独学で勉強するメリットとデメリット
簿記3級は知識ゼロの私でも独学で合格することが出来たので、独学で合格することは十分可能です。
ですが、独学にもメリットとデメリットがあります。
低コストで始められる。
自分のペースで勉強できる。
モチベーションを維持することが難しい。
簿記に限らず、独学はモチベーションとの戦いです。
簿記3級合格の勉強時間は一般的に50~70時間と言われています。
私は昨年12月中旬から勉強を開始し、今年の3月に合格したので、約3ヵ月です。
正月と土日以外の平日は1~1.5時間勉強をしていたので、約60~90時間は勉強したと思います。
この期間モチベーションを保てるという方は、コスト面から考慮しても独学をオススメしています。
- モチベーションを保つことが難しい。
- 1人では不安。
という方は、多少の金額を払っても、オンラインスクールを利用した方がいいかもしれません。
ただし、高額な金額を払う必要はありません。理由は、何度も言いますが、簿記3級は独学で合格可能だからです。
簿記で人気のオンラインスクールの価格をみてみると、だいたい16,000~40,000円と高額となっています。
もし、オンラインスクールを利用するのであれば、おすすめはスタディングです。
簿記3級であれば、3,850円で受講可能です。
まとめ
知識ゼロの状態から簿記3級に合格した勉強方法と時間の使い方に関して解説しました。
まとめると、簿記3級は独学で合格可能であり、次のステップを踏むことで合格率をアップすることができます。
- CPAラーニングで勉強。
- 「TAC予想模試 日商簿記3級」を使用して、模擬試験に挑戦。
- 隙間時間で「YouTubeのふくしままさゆき」を聞き流しする。
ただし、簿記合格のためには一般に50~70時間の勉強が必要と言われているため、1人ではモチベーションが続かない、1人では不安という方はオンラインスクールを活用することをオススメします。
簿記3級程度の知識では意味がないと言われる方もいますが、私はそんなことはないと感じています。
実際に、私は簿記3級の知識をつけたことで、
- 会社の経営状態が理解できる(全てではない)。
- 個人の財務管理(倹約や投資等)が出来る。
- 子どもにお金の教育が出来る。
このようなメリットを感じています。
お金のことを学ぶ第1ステップとして、より多くの人が身に付けた方がいい知識であると確信しています。
今回の記事が簿記合格を目指している方の参考になる情報となれば嬉しく思います。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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