【評価実習前の理学療法士(PT)学生必見】評価をスムーズに行うためのポイント

理学療法

評価実習は初めて患者様に触れて、関節可動域や筋力測定等を行います。

実習前には学校で何度も学生同士で練習して本番に挑むと思います。

十分に練習をして、いざ本番!!

学生
学生

キチンと学生同士で練習したし、評価表も持った。練習通りにすれば大丈夫!!

つっちぃ
つっちぃ

では、患者様の評価をしてみましょう。

学生
学生

はい。本日は関節可動域と筋力を検査します。

でも、実際は出来なかった。

ということは、よくある話しです。

なぜこのようなことが起こるのか……大きく分類すると、

  1. 緊張して頭が真っ白になる。
  2. 準備不足。
  3. 練習不足。
  4. 評価にかけられる時間が短く、時間が足りない。

に分けられます。

初めての評価実習なので、上手くいかないとは思います。

それでも、少しでも上手く出来るようにするためには上記4つの課題をクリアする必要があります。

『緊張して頭が真っ白になる』はある程度仕方のないことかも知れませんが、

2~4の3つの項目に関しては、事前に準備することが出来ます。

ですので、今回は、

  1. 準備不足
  2. 練習不足
  3. 評価にかけれられる時間が短く、時間が足りない

この3つを解消するためにはどうすればいいか、ということを記載します。

評価項目は色々とあるため、今回は多くの学生が体験すると思われる

  1. 関節可動域測定
  2. 筋力測定

の2つを例にして記載していきたいと思います。

この記事を読むことで、

  1. 評価を効率良く行うためにはどうすればいいか
  2. 評価の練習はどのようにすればいいのか
  3. 評価実習前にどのような準備をしておいたらいいのか

このようなことが理解できるようになります。

どの実習でも共通して準備しておいた方がいいポイントという記事もありますので、もし読まれていなければ、先にそちらを読むことをオススメします。

評価実習では見学実習の内容も評価されます。実習に必要な心構えを記載していますので、もし読まれていなければ、こちらも読むことをオススメします。

準備をしっかりと行う

私の過去のブログを確認してもらえればわかると思いますが、準備をしっかりすることを言い続けています。

学生
学生

どんな準備をしたらいいの?

という方のために、準備のポイントを2つ紹介します。

評価フォーマットを集める

まずは、評価フォーマットを集めてください。

評価フォーマットを集めずに、当日測定することをメモ帳に手書きしている学生がいますが、

予め、評価フォーマットを用意しておいた方がいいです。

最低限、

  1. 関節可動域
  2. MMT
  3. 形態測定
  4. 反射検査(深部腱反射・病的反射)
  5. 感覚検査(触覚・痛覚・運動覚・位置覚など)
  6. 疼痛(VAS)
  7. ブルンストロームステージ
  8. 脳神経テスト
  9. ADL評価(BI、FIM)

この9つは用意しておいた方がいいと思います。

余裕があれば、

  1. バランステスト(FBS、FRT)
  2. 10m歩行・TUG

も用意しておきましょう。

先輩に知り合いや話しやすい方がいれば、相談してみてください。

評価フォーマットをデータで持っている方も多くいるはずです。

評価フォーマットをまとめて、作成し直す

次に大事なことは、集めた評価フォーマットをまとめてオリジナルの評価フォーマットを作成することです。

関節可動域訓練のフォーマットを見ると、多くが上から順に、股関節→膝関節→足関節という並びになっています。

だからと言って、股関節→膝関節→足関節という順番で測定する必要はありません。

測定しやすい順番があるはずです。

例えば、私が学生の頃、可動域測定は、

  1. 膝関節伸展
  2. 股関節外転
  3. 股関節屈曲
  4. 股関節外旋
  5. 股関節内旋
  6. 対側股関節内転
  7. 膝関節屈曲
  8. 足関節背屈
  9. 足関節底屈

という順番で測定していました。

つまり、この順番にフォーマットを変更して使用していました。

その上にMMTも足していきます。

可動域を測定する際に、多くの学生は他動で測定しますが、まずは自動で確認してください

自動で確認することで、大まかな筋力(MMT)がわかります。

例えば、

股関節外転の可動域測定を他動で行う前に自動で行ってもらうと、外転筋力が2以上か以下かがわかります。

このように、同じ姿勢で評価できる項目を調べて、一気に行ってしまうと効率よく評価ができます。

慣れてくれば、反射・感覚テストも組み合わせていきますが、最初は可動域とMMTをまとめるだけでいいと思います。

慣れないうちにまとめすぎると、逆にわからなくなるので注意してください。

評価フォーマットを実際に使用する

フォーマットをまとめたら、終わりではありません。

そのフォーマットを実際に使用して、学生同士で練習してください。

そうすると、もっと効率よく出来る方法が見つかるかもしれません。

ちなみに、順番に測定したら実際に記入するところまで忠実に練習してください。

練習はしたけど、実際測定した結果を記録はしていなかった……

という学生が多いです。

測定記録を記入するタイミングや記録用紙をどこに置いたらいいのか

という理由で測定に時間がかかる学生もいます。

記入するところまでしっかりと練習しておきましょう。

後、測定に要した時間も測っておいてください

本番は学生ではなく、患者様で行います。測定方法を知らない方へ測定しなければなりません。

当然、練習で要した時間よりも長く時間がかかります。

測定にどれくらい時間がかかるのかを理解しておくことは重要です。

まとめ

評価で大事なことは、正確に行うことですが、時間がかかり過ぎるのは良くありません。

回復期リハビリになると、1日に2~3回のリハビリ、食事、看護師や介護士の予定、入浴などスケジュールがビッシリです。

当然、患者様は疲労感もあります。

そのため、評価に時間をかけられないことが多いです。

なので、評価を正確丁寧にするだけでなく、ある程度のスピードは必要です。

そのためには、評価を速くするための方法を考え、その方法でしっかりと練習することが重要となります。

記事をまとめると、

  1. 必要な評価フォーマットを集める(資料で集める and 先輩に相談)。
  2. 集めた評価フォーマットをまとめる(ROMとMMTぐらいでもOK)。
  3. まとめた評価フォーマットで練習を繰り返す(記録するところまで行う)。
  4. 学生同士でフィードバックを行う。
  5. 3と4を繰り返し行い、時間を測定する。

これらの5つのポイントに注意してみてください。

練習しなければ、本番は当然できません

自身で十分だと思っていても、時間の許す限り練習をしてください。

最後になりますが、実習では実習態度が合格に大きく左右します。

先ほども掲載しましたが、最後にもう一度掲載しておきますので、ぜひ読んでおいてください。

それでは、実習頑張ってください♪

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