実習を終わった後は、
『終わった~』
『遊べる!』
『寝れる!』
と開放的になりますよね。
確かに、厳しい実習を終えた後なので、遊びたい気持ちもわかります。
私自身も実習後は飲みに行ったり、深夜遅くまで遊んだりしていました。
ある程度ストレスを発散することも大事なので、しっかりと発散してください。
ですが、その後に実習の復習をしっかりとしていますか?
実習中に頑張って作成したレポートやデイリーノート、課題等を見直しているでしょうか?
実習はこれから先も続くので、
実習後にしっかりと復習をしておくことが重要です。
当然ですが、実習先で指摘されたことを復習しておけば、同じ間違いを次の実習ですることは少なくなります。
出来たこと、出来なかったことをしっかりと振り返って、出来ていないこと(すなわち自分の課題)を勉強することが次の実習を有意義にするためには欠かせません。
ですが、復習することを前提に意識してレポートやデイリーノートを記載している学生は少ないように感じます。
結果として、
「どのように復習したらいいかわからない……」
という学生も多いと思います。
この記事では実習後に効率よく復習するためのポイントを2つ記載しています。
そのポイントとは、
復習することを前提として課題を行う。
実習後に情報交換を行うことを前提として課題を行う。
この2点です。
私はこの習慣を評価実習の2回目から実施するようになりましたが、指摘されることが本当に少なくなりました。
結果として、より多くのことを学ぶことができ、実習が楽しかったのを今でも覚えています。
この記事を読むと、
- 実習後にしておくことはなにか。
- 実習中の課題をどのように行えば、効率のよい復習が出来るようになるのか。
このようなことが理解できるようになります。
この記事を読む前に、こちらの記事を先に読んでおくことをオススメします。
復習することを前提として課題を行う
実習中、主に復習できるツールとしては
- レポート(最近は養成校によって名前に違いあり)
- デイリーノート
- その他(課題を出されたレポートなど)
の3つあります。
これらは、実習中には必ず作成することになりますが、これらの課題は全て『自分のためになること』ということを理解しておいてください。
効率よく復習するためのポイントを記載していきます。
レポート
私が学生の頃は評価実習になると、担当ケースを持ち関節可動域や筋力等の評価を行っていました。
現在は、担当を持つことがなくなり、検査や評価をバイザーと一緒に行うケースが多くなっています。
レポート形式ではなくなっていますが、継続的に経験させてもらえる症例について評価の内容を時系列で記載するようなツールが多くの場合はあります(以下、このようなツールも含めてレポートと記載)。
このレポートに関しての流れですが、
- レポートを提出
- 修正・指導
- 再度レポートの提出
この流れを繰り返して、だんだん良くしていきます。
この時に大事なことは、修正されたレポートを破棄しないということです。
修正されたレポートをみながら、再度レポートを作成した後、修正されたレポートを破棄してしまう学生がいます。
学生によっては、最後の完成形のレポートしか残っていない、という人もいます。
これだと、実習開始前後の自分の変化や指導されて、どう良くなっていったのか経緯がわかりません。
なので、次の実習で同じような過ちを繰り返す可能性が高くなります。
バイザーからどのような指導を受けて、現在に至ったのか
このことを理解するためには、過去のレポートが必要です。
家でゆっくりと振り返ることで、成長した自分も再認識できます。
特に、最初のレポートと最後完成形のレポートを見比べてみてください。最初のレポートのヒドさにびっくりするはずです。
デイリーノート
デイリーノートには……
- 1日どのように過ごして、どのようなことを学んだのかを書く。
- 質問されたことを調べて書く。
- 疑問に思ったことを調べて書く。
- 実習中に感じた疑問点を書く。
- その日の目標が達成できたかどうかを書く。
- 明日の目標を記載する。
このような役割があります。
この中で大事なことは、
- 実習中に感じた疑問点。
- その日の目標が達成できたかどうか(出来なければ、その理由)。
- 明日の目標(何を目標として、どのように実習するのか)。
という点です。
この点を記載することで、実習の意欲を理解してもらうことができ、目標のすり合わせが出来ます。
自分が達成したい目標とバイザーが達成して欲しい目標がかけ離れていると、上手くコミュニケーションが取れないこともあります。
その目標をすり合わせるためにも、自分の思っていることはしっかりと伝えてください。
出来れば、初日に
今回の実習では○○を学びたいです。
という意志をしっかりと伝えておきましょう。
この点をしっかりとデイリーノートに記載することで、後から見返した際に、
『何が出来るようになって、何が出来なかったのか』
ということが理解しやすくなります。
ちなみに私は、上記3点を記載せずに、学んだことや質問された内容を調べただけのデイリーノートは基本みません。
それは自分のために勉強した内容であり、私が指導する必要がないからです。
デイリーノートを復習に使用するためには、
- 実習中に感じた疑問点。
- その日の目標が達成できたかどうか(出来なければ、その理由)。
- 明日の目標(何を目標として、どのように実習するのか)。
この点をしっかりと記載してください。
提出した課題
実習先によっては、課題を言われることがあります。
例えば・・・
大腿骨頸部骨折に関して、調べてきて。
のような感じです。
このレポートも後で見返すことを前提に作成しましょう。
最近はネットが普及している影響で、ネットで調べて貼り付けをする学生がいますが、
ほぼ100%バレます。
そもそも、この行為は調べているのではなく、見つけて貼り付けただけの作業です。
レポートをバイザーに見せ、質問されたときに答えられれば、まだいいですが、
答えられないと印象が悪くなるので注意しましょう。
でも、担当のレポートやデイリーノートがある上に課題まできちんと調べてやるなんて
ちょっと無理じゃないですか?
と思われる学生も多いと思います。
それは正解なんです。出来たとしても、徹夜になります。
徹夜になると、実習中に集中できないため、オススメしません。
ではどうしたらいいか?
実習前に実習先の病院を調べて、多い疾患のレポートを事前に作成しておく
この事前準備が大事です。
詳しくは、こちらのブログに書いてあるのでみてください。
実習の情報交換をする
情報交換を行うと、
- 自分がどのようなことを学んだのか再認識できる。
- 自分以外の人がどのようなことを学んだのか理解できる。
- 次の実習先の事前情報をもらうことができる。
このようなメリットがあります。
ですが、事前に情報交換をすることを前提にしていないと、
「何かめっちゃ厳しかったわ」
「バイザー優しいから大丈夫」
「大腿骨頸部骨折が多かったかな」
みたいなことしか提供できなくなります。
なので、情報交換をしっかりとすることを実習前に仲の良い友達とだけでも良いので約束しておきましょう。
誰かに情報を伝えるということは、それだけキチンと調べなければいけません。
情報を伝えるときはアウトプットと言って、より記憶が定着しやすくなります。
出来れば、実習で使用したレポート、デイリーノート、課題は恥ずかしい気持ちもわかりますが、公開することをオススメします。
復習することを前提に課題を行った学生同士が情報交換を行うと、ものすごい経験値になります。
いろんな病院先のバイザーの注意点や指導を共有できますし、自分が経験したことのない評価を他の誰かが経験していることもあります。
しっかりと情報交換を行い、次の実習に備えてください。
まとめ
今回は、よりよい復習を行うために、実習中に意識しておくポイントを2つ紹介しました。
チェックポイントを過剰書きにすると、
- 修正されたレポートは破棄せず、持っておく。
- 実習初日にバイザーと実習中の目標について相談しておく。
- デイリーノートには、以下の3点を意識して書く。
➀実習で感じた疑問点。
➁その日の目標が達成できたか。
➂明日の目標。 - 課題は後で復習すること、同期に説明することを前提にしっかりと作成する。
- 情報交換は自分のレポート等をしっかりと交換相手に公開し、相手からもしっかりと情報をもらう。
実習そのものは多くは1人で行うものですが、同期は将来同じ職業になりたい仲間です。
実習で習ったことはしっかりと教え合い、同期みんなで協力して実習を乗り越えた方が効率がいいです。
国家試験対策の時期は必然的に協力するとは思いますが、実習中もしっかりと協力してください。
いい実習になることを祈っています。
実習頑張ってください。
コメント