こんばんわ(^^♪
BUMP好きの理学療法士として14年働いているセイリオスです。ブログに訪問して頂きありがとうございます☆
さっそくですが・・・
みんなどうやって勉強しているんだろう?
どんな研修に参加しているんだろう?
このような悩みをもっていませんか?
このような悩みは、新人や若手の理学療法士によくみられ、実際相談を受けることもあります。
このような悩みは、私も新人の頃はありました。
休みの日に研修がないかを調べ、あればドンドン参加していました。
理由は、
『研修に参加すれば、より多くの患者様を良くできる』
そう思っていたからです。
ですが、実際はというと、思ったように良くすることはできませんでした(-_-;)
結論からいうと、
『研修よりも先に書籍を読むこと』
を重視した方がいいです。
なぜなら、
『研修はある程度の知識があることを前提に行われている』
からです。
研修は限られた時間内で重要な点を教える必要性があるため、
これぐらいのことは知ってるよね。
という前提で進んでいくことが多くあります。
この前提が厄介で、前提を知らないと、
えっ?どういうこと??
となり、研修で十分な効果が得られなくなります。
実際、研修しか参加していなかった私が書籍を読むようになって、
『あの研修の○○はこういうことか!!』
ということがわかるようになって、臨床成績が格段に上がった経験があります。
研修に参加した際、講師に方々に
先生はどのように知識をアップデートしているんですか?
と聞くと、
- 文献や書籍を読んでいる。
- 自分の研究室があるので、そこで研究を日々している。
- 臨床に常に疑問を持つことで、色々なことに気付くことがある。
この3つが多いです。
講師をしている方ですら、書籍を読んでいるため、書籍を読むという行為に間違いはないということです。
この記事では、
- 理学療法士が本を読むメリット
- 書籍の探し方
- 私が最近読んだ書籍の中でも特に新人・若手理学療法士にオススメの書籍
をわかりやすく書いています。
この記事を読んで頂くと、
- 研修に行った際に、より多くのことを学べるようになる。
- 臨床成績を向上させる方法がわかる。
このようなメリットがあります。
ざっくりとこの記事の結論をいうと、
- 書籍を読むことで、最新の知識がアップデートでき、研修での理解度も格段に向上することが出来る。
- 書籍を読む癖をつけることで、理学療法以外のことも書籍で学べるようになる。
ということです。
お時間ある方はぜひ読んでください!!
なぜ書籍を読む必要があるのか?
書籍を読むことは理学療法士だからではなく、全ての人に必要があると思っています。
『学校に行かずに成功した人はいても、書籍を読まずに成功した人はいない』
という言葉を聞いたことがあります。それぐらい大事なことです。
確かに、書籍を出版するだけの知識のある方がわかりやすく、書籍でまとめてくれているわけですから、読まない選択はないですよね。
ここでは理学療法士が本を読むメリットを解説していきます。
最新の知識を簡単にアップデートできる。
本屋に行くと、常に最新の本が並んでいます。
最近の本はほとんどがフルカラーで画像が多く、かなり詳細に書かれています。
中にはQRコードがあり、読み込むと評価や治療方法を動画でみることが出来る書籍もあります。
特に整形外科領域の書籍ではエコー画像が取り上げられ、原因が目で見えるようになり、アプローチ方法もより正確に実施できるようになってきています。
これから整形外科領域中心で働く理学療法士の方はエコーを見て評価できるというスキルが必須になってくるかもしれませんね。
価格が安い
いやいや、専門書は高いですよ!!
と思われる方がいるかもしれませんが、研修と比較してみてください。
書籍はだいたい5,000円~15,000円程度です。
研修にいくと、1日で7,000円や2日間で12,000円なんてざらです。
ましてや、県外ともなると交通費や宿泊費もかかります。
最近はコロナの影響でオンラインセミナーが増えており、価格も抑えられていますが、それでも1日3,000円以上するものが多いです。
そして、研修は時間が限られており、だいたい1日~2日で終わりです。
それに比べて、書籍は1回購入すれば、半永久的に時間を縛られることなく確認することが出来きます。
これが、5,000円~15,000円程度で購入できるのは安いと思います。
復習がしやすい
研修の資料はパワーポイントで作成したものが多く、必要最低限のことしか書いていないため、
- 復習をキチンとする。
- 習ったことをしっかりとアウトプットする。
ということが出来る人でなければ、研修はオススメしません。
研修で使った資料を帰ってから、1度も見返さないという方は参加は辞めた方がいいでしょう。
というのも、人間はすぐに忘れる生き物だからです。
エビングハウスの忘却曲線というのをご存知ですか?
エビングハウスさんが行った研究で時間経過と忘れることの関係性を調べた結果、
- 20分後 →覚えた内容の42%を忘れる
- 1時間後 →覚えた内容の56%を忘れる
- 1日後 →覚えた内容の74%を忘れる
- 1週間後 →覚えた内容の77%を忘れる
- 1ヵ月後 →覚えた内容の79%を忘れる
このような結果となったようです。
過去に行った研修で習ったことって忘れてませんか?(笑)
久しぶりに研修資料を見直しても、資料はパワーポイントで必要最低限のことしか記載していないため、
あれっ?これなんだっけ?
となってしまいます。
実際には、「繰り返し学習を行うこと」や「意味づけと実施」
を行うことで、忘れることを防止できるようですので、復習をキチンとしたり、アウトプットを出来る方は大丈夫だとは思います。
これに比べて書籍は、膨大な厚みで細かく記載してくれているので、忘れても読めばすぐに思い出すことができるメリットがあります。
エビングハウスの忘却曲線について詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
自分の身を守る
どういうこと??
と疑問を持つと思います。
現在はわからないことがあれば、ネットで検索すれば簡単に調べることができます。
普段わからないことがあれば、
- ネットで検索
- ユーチューブで検索
という方も多いと思います。
ですが、ネットやユーチューブは誰でも発信することが出来るため、その情報が本当かどうかを見極める力が必要になります。
新人や若手の理学療法士はまだまだ経験が少なく、その力が身についていない場合がほとんどです。
そのため、
ユーチューブの広告で
- 『たった〇〇するだけで、劇的に改善!!』
- 『5分の施術で歩けなかった人が歩けるようになったテクニック!!』
のような広告に騙されてしまいます。
しかも、このような案内は
- 今だけ参加費無料
- 今なら10,000円のところ、1,980円
というような、誘い文句が付いています。
そのため、
無料だし、試しに行ってみよう。
ということになる方が多くいます。
ですが、そんな甘い話はありません(笑)
決して誘いに乗らないでくださいね( ;∀;)
このうような研修は行ったら、最後に必ず営業をしてきます。
断ればいい話ですが、研修に行った何人かは引っかかるので、その流れに乗らずに断る勇気が必要です。
日本人は断ることが苦手な人種ですからね( ;∀;)
本を読む習慣をみにつけると、評価や治療はかなり細かいところまで勉強しないといけないと気づくことが出来るので、こんな上手い話しがあるわけがないとすぐに気づくことが出来ます。
他の分野でもいかせる
社会に出ると、色々な方と接する機会があるため、理学療法以外の分野にも興味が出てくることがあります。
ちなみに私の場合は、少し前に投資に興味を持ち始めましたが、その際もネットやユーチューブからではなく、本を購入して勉強しました。
また、社会人になって、
- 人とどうやったら上手く付き合えるのだろうか?
- 役職についたけど、役職の仕事ってなんだろう?
- なんとなくこの先が不安・・・
というような悩みを持つことも多いと思います。
そのような悩みも本を調べると解決できるヒントが必ず見つかります。
職場の上司に相談することも大事ですが、就職先によっては相談しにくいこともありますよね( ;∀;)
でも、本であれば、就職先とか関係なく助けになってくれます(^^)/
本を読む習慣をつけることで、人生の岐路で迷った際にも
『よし、本を探そう』
とすぐに行動に移すことができます。
研修の効果を2倍以上にする方法
ここまでは本を読むメリットを紹介しました。
ここまで読んでくれた方は、
研修に参加しない方がいいってこと??
と思われたかもしれません。
そういうわけではありません。
本も万能ではなく、
- 疑問点を質問できない。
- 評価や治療技術の細かところが理解しにくい。
というデメリットがあります。
このデメリットを解消するためには、やはり研修に参加するしか方法はありません。
ここでは研修に参加する際に、その研修効果を2倍以上にする方法を説明します。
私も実際にやっていることで、これをすると本当に効果が上がります。
研修の講師が出版している本を読む
ただ単に、ネットで研修を探すのではなく、
本を書いている方の研修に参加する
このことをオススメします。
そして、その本を読んで実際に本を研修に持っていき、質問することです。
そうすると、
おっ!!この子は私の本も買ってくれているのか。熱心だな。
という気持ちになり、親近感がでます。
それによって、評価や治療技術も丁寧に教えてくれるようになります。
また、本のデメリットでもある、疑問点を質問することも出来るので、より効果的に学ぶことが出来ます。
手順としては、
- 本を買う。
- 研修に参加する前に本を熟読する。
- その本を書いている方の研修を探す。
- 研修に参加した際に、実際に本を持っていく(できれば、講師のみえる位置に出しておく)。
- 本の内容でわからない点を講師に聞く(休み時間がオススメ)。
この手順で研修をすると、より多くのことを学ぶことが出来ます。
研修は参加した方全員が同じ金額で参加されていますが、どれだけ学ぶことが出来るかは参加者の参加スタイルで決まります。
- 単純に研修に参加する人
- 事前に準備して、研修に参加する人
どちらが多く学べるかは一目瞭然です。
講師の方もやる気のある方に時間をかけて教えてくれます。残念ながら平等に教えてもらえるわけではありません。
そして、多くの方が単純に研修に参加する人ですので、上記手順を守るだけで、本当に多くのことを学べるようになります。
ぜひ試してみてください。
どうしても参加したい研修があれば、その講師が本を出していないか、研修のタイトルのような文献を出していないか、等を調べてから参加するようにしましょう。
新人・若手理学療法士にオススメの書籍5選
本の重要性は理解できたけど、いい本ってどうやってわかるの?
そう言われると思ったので、今回は私が読んだ書籍でオススメの書籍5冊を紹介します。先ほど言ったように、これから紹介する書籍の執筆者の研修に私も実際参加しています。
動作練習臨床活用講座-動作メカニズムの再獲得と統合-
日常生活動作である、寝返り、起き上がり、起立・着座、歩行をバイオメカニクスの観点からわかりやすく記載してくれており、フルカラーとなっています。
- 基本動作のメカニズムがわからない。
- 動作を修正したいけど、問題点がわからない。
- 患者様の動作パターンを修正したいが、その方法がわからない。
このような悩みを持つ方にオススメです。
画像が多く、徒手誘導方法も図中に吹き出しで解説してくれているので、わかりやすいです。
著者の石井慎一郎先生はバイオメカニクスの第一人者です。
バイオメカセラピーという研究会を立ち上げており、オンラインで石井先生自らが講師として複数の研修を開催しています。
この本の内容の講習として、『基本動作のバイオメカニクス』があります。
本を読んで、さらに深めたい場合は参加することをオススメします。
講習はオンデマンド配信ですので、好きなときにいつでも見返すことが出来ますし、資料はPDFで貰えます(視聴期間は期限はありますが)。
私もバイオメカセラピーの研修はほとんど参加していますが、非常にわかりやすくてオススメです。
全てオススメの研修なのですが、その中でも、『戦略的思考に基づくリハビリテーションアプローチ』という講習があるのですが、介護保険領域で勤務している方には特にオススメです。
バイオメカセラピー研究会のホームページリンクを下記に貼っておきます。
園部俊晴の臨床-膝関節-
膝関節の痛みに関して特化した書籍となっています。膝関節だけですが、そのページ数なんと357ページ!!そのため、かなり詳しく書いてくれています。
厚労省では、変形性膝関節症は自覚症状を有する患者数で約1,000万人、潜在的な患者数(X線診断による患者数)で約3,000万人と推定しているようです。
理学療法士であれば、必ず遭遇していると思います。
これだけ人数が多いにも関わらず、変形性膝関節症を良くできるか?と聞かれて自信をもって良く出来ると答えることができる理学療法士は少ないと思います。
この書籍は膝関節の痛みを臨床推論に基づく仮説検証作業として、組織学的推論と力学的推論の2つのプロセスが紹介されています。また、痛みを生じやすい組織を8つ紹介しており、それぞれの評価や治療方法を紹介してくれています。
- 膝関節の痛みを発している組織がわからない。
- 膝関節の痛みの力学的な原因がわからない。
- 膝関節の痛みをその場で軽減することが出来ない。
このような悩みを持つ方にオススメです。
治療方法や評価方法に関して、書籍の至るところにQRコードがあり、読み込むことで動画で確認することができます。また、力学的推論シリーズ(ベーシック編)全14回が無料で学べるQRコードもあり、特典が多くあります。
痛みと動きLabというサイトでは『園部俊晴の臨床コース』を学ぶことができます。
サブスクリプションサービスとなりますが(月額3,300円~)、本書を読んで、興味のある方は登録しても損はないと思います。
痛みと動きLabのホームページリンクを下記に貼っておきます。
運動器疾患の機能解剖に基づく評価と解釈(上肢編・下肢編)
運動器疾患の評価方法とその解釈をまとめてくれている本です。上肢編と下肢編の2冊あります。
どうやって治療(アプローチ)したらいいですか?
このような質問を上司にしたりしていませんか?
この質問には1つ欠点があります。それは、
『どうやって治すかにフォーカスしており、どこを治すかにフォーカスしていない』
ということです。
どんな治療アプローチも評価が不十分だったり、評価の解釈が間違っていたりすると、意味がありません。
どこを治療するのか?
この部分を解釈も含めてしっかりと学べる1冊です。
- 評価の方法がわからない。
- 評価結果をどのように解釈していいのかわからない。
- 評価技術を身に付けたい。
このような悩みを持つ方にオススメです。
書籍は全編フルカラーで、評価図はイラストで掲載されていますが、イラストが特徴的で面白く書かれていますよ。
執筆している林典雄先生は機能解剖学に精通している方であり、触診の教科書ともいえる『運動療法のための機能解剖学的触診技術』を執筆している方でもあります。
この触診の教科書は養成校でも教科書として採用しているところもあるらしく、多くの理学療法士の方に知られている書籍です。
脊柱理学療法マネジメント
理学療法マネジメントシリーズの1つです。
腰痛も膝関節痛同様に臨床よく経験する症状の1つです。
おそらく、腰痛の訴えがある人を見たことがない理学療法士はいないと思います。
病態だけでなく、評価結果から仮説・検証する方法を詳しく記載してくれています。
- 脊柱の病態がいまいちよくわからない。
- 仮説・検証作業の手順がよくわからない。
このような悩みを持つ方にオススメです。
部位や症状別の評価やマネジメント評価、疾患別ケーススタディも豊富に掲載されています。
このマネジメントシリーズは全7種類あります。
- 肩関節
- 肘関節
- 股関節
- 膝関節
- 足部・足関節
- 脊柱
- 脳卒中
どのシリーズも有名な先生が編集しているので、興味のある項目があれば、このシリーズを購入するのもいいと思います。
運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略
タイトル通り、臨床で「なぜ?」と思うようなところを詳細に教えてくれる本です。
運動器機能障害の評価を3ステップで分けて考えて、適切な評価が出来るように導いてくれます。
上肢・体幹・下肢の主要関節全て1冊で学ぶことが出来るのが嬉しいです。
原因を見つける過程としてフローチャートを使用しているのも特徴で、わかりやすいです。
- 患者様の訴えた症状に対して、何を調べたらいいかわからない。
- 評価の方法や評価結果をどのように臨床に生かしたらいいかわからない。
- 臨床実習生や新人への指導方法に悩んでいる。
このような悩みを持つ方にオススメです。
書籍は全編フルカラーで整形外科テストや疼痛誘発テストなど写真で多数紹介されているため、評価の幅を広げることができます。
まとめ
今回は本を読むメリットとオススメの書籍についてお伝えしました。
簡単にまとめると、
- 最新の情報を得やすい。
- 本は研修よりも遥かに安く、またいつでも振り返ることが出来る。
- 本を読むことで、ネットやユーチューブの危ない誘惑に打ち勝つことが出来る。
- 本を読む癖をつけることで、他の分野を調べるときも、本を読む抵抗が少なくなる。
- 研修に行く前に、その講師の本を読んでおくことで、研修の効果を高めることができる。
という感じです。
この手順をしっかり行うことで、臨床成績は向上しやすいですよ(^^)/
ぜひ、試してみてください。
また、いい本を見つけたら、更新していきます(^^)/
最後までお読み頂きありがとうございました(^^♪
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