やることリストやToDoリストを使って時間管理をしているのに、
「いつも時間に追われている」
「いつまでたっても、やりたいことをする時間がない」
このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?
実は、やることリストを作成しても、やりたいことができるとは限りません。
むしろ、逆効果となる場合もあります。
なぜなら、「やること」と「やりたいこと」は根本的に違うからです。
「やることを終わらせれば、やりたいことができる」
そう思って、2年前まで私は「やることリスト」を作って仕事をしていました。
しかし、全くやりたいことができませんでした。
「何かがおかしい・・・」
そう思い、そこから多くの時間管理術の書籍を読み、オリジナルの時間管理術を作成しました。
その結果、自由な時間が増え、去年1年で多くの資格を取得することができ、旅行に行くこともできるようになりました。
この記事では私が実際に行っている、「やりたいことができる時間管理術」を以下の3ステップで紹介しています。
この記事を読んで、行動してもらうと、以下のようなメリットがあります。
時間管理で悩まれている方はぜひ、最後までお読みください。
3ステップの基本となる「時間の方程式」
時間管理術の3ステップを紹介する前に、3ステップの基本となる「時間の方程式」を紹介します。
この時間の方程式は、書籍『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』で紹介されています。
「本当にやりたいことに使う時間」は自分の使っている時間から優先度の低いものに費やしている時間を引くことで求められる、引き算の考え方です。
しかし、多くの方が時間管理を行う際に「やることリスト」を使用してしまいます。
「やることリスト」は足し算の考え方です。
限りある時間の中で、足し算の考え方で時間管理を行うと、時間が足りなくなるのは当然です。
さらに仕事で「やることリスト」を使用することは、やめましょう。
理由は、仕事ができる人と思われるため、どんどん仕事を依頼されてしまうからです。
その結果「やることリスト」が終わることはなく、ますます忙しくなってしまいます。
3ステップで解説!時間管理術の進め方
ここからは、時間管理術の進め方を紹介します。
時間管理術は、以下の3ステップで行います。
ステップ1 | やりたいことリストを作る |
ステップ2 | 今やっていることの優先順位を決める |
ステップ3 | やらないことリストを作る |
ステップ1.やりたいことリストを作る
最初に「やりたいことリスト」を作ります。
理由としては、時間管理を行い、忙しさから解放されても、自分のやりたいことがわかっていないと、結局は無駄な時間を過ごすことになるからです。
「やりたいことリスト」を作る手順は、以下の通りです。
やりたいことを箇条書きにして、リスト化する
仕事、プライベートでやりたいことを箇条書きにします。
作成時の注意点としては、現実的に考えないことです。
「お金がない」
「時間がない」
ということは考えずに、とにかく「やりたいこと」を書いてください。
私は、バケットリストを使用してやりたいことを管理しています。
日々持ち歩いており、「やりたい」と思ったことを書きとめるようにしています。
やりたいことを行う具体的な時期を決める
「やりたいこと」がリスト化できたら、行う具体的な時期を決めていきます。
以下の質問に答えていただくと、やりたいことを行う具体的な日程を決めることが可能です。
この質問に答えていただくと、「何年後の何月」に行うかが決まります。
「やりたいこと」が自分1人で出来ないことは、早めに行うようにしましょう。
例えば、「両親と旅行にいきたい」というやりたいことを、自分が60歳のときに行うのは、両親には負担になるかもしれません。
自分だけでなく、相手のことも考えて計画しましょう。
自身のスケジュール帳にやりたいことを行う時期を転記する
時期が決まったら、自身のスケジュール帳に予定として入れましょう。
余った時間で「やりたいこと」を行うのではなく、先に「やりたいこと」に費やす時間を確保しておきます。
この考え方は、貯金と同じです。
旅行の場合は、早い段階でホテルを予約しておくといいでしょう。
ステップ2.今やっていることの優先順位を決める
「やりたいことリスト」を作成したら、次は自分が今使っている時間に関して優先順位を決めます。
優先順位を決める手順は、以下の通りです。
自分が「何に時間を使っているのか」を箇条書きで整理する
仕事やプライベートで、何に時間を使っているのかを箇条書きにします。
例えば、
仕事 | 書類作成、電話対応、会議、クレーム対応、営業、来客対応、通勤 など |
仕事以外 | 家事、テレビ、パソコン、スマホ、趣味、犬の散歩、子どもの習いごと など |
具体的に、「どんな内容なのか?」まで書くことができれば、ベストですが、面倒であれば、簡単に書く程度で大丈夫です。
箇条書きした内容を「緊急度」と「重要度」で構成される4つの区分に当てはめる
「緊急度」と「重要度」から構成される4つの区分に関しては、下の表を参照してください。
このように「緊急度」と「重要度」で優先順位を正しく判断する方法を「時間管理のマトリックス」といいます。
「時間管理のマトリックス」は書籍『7つの習慣』で紹介されています。
4つの領域の中で1つだけ、増やすべき領域があります。
それは、第Ⅱ領域です。
ステップ1で作成した「やりたいことリスト」の多くは、第Ⅱ領域に属していると思います。
第Ⅱ領域を行うためには、その他の領域に費やす時間を減らす必要があります。
つまり、優先度の低い時間を減らすことが重要です。
ステップ3.やらないことリストを作る
優先順位を時間管理マトリックスで作成したら、次はやらないことを決めます。
やらないことリストを作る手順は、以下の通りです。
時間管理のマトリックスの第Ⅱ領域以外でやらないことを決める
時間管理マトリックスの第Ⅳ領域に該当する項目は、やらないと決めましょう。
テレビ、スマホのゲームなどは楽しいかもしれませんが、「やりたいこと」を実現させるためには邪魔になります。
テレビやスマホゲームが第Ⅱ領域に入っている方がいれば、やめる必要はありません。
しかし、多くの方は入っていないと思います。
私の経験上、徐々にやめることはオススメできません。
なぜなら、ゲームやテレビは中毒性があるからです。
私は、スマホから不必要なアプリ(ゲームや漫画アプリ)は全て削除しました。
勇気をもって削除しましょう。
やめられない項目に関しては、効率化できないか考える
仕事やプライベートでは、すぐにはやめられないことも多くあります。
そのような場合は、「今のやっていることで無駄なことはないか?」ということを考えてみましょう。
「無駄なことなんてないよ」
そう思われる方もいるかもしれませんが、仕事に関しては次のような調査報告もあります。
株式会社チームスピリットが行った、日本人のビジネスパーソンを対象とした「タイムマネジメントに関する意識調査」では、約8割が「普段の仕事で無駄な作業がある」と回答しています。
この調査のように、日々行っている業務の中に、無駄なことや効率化できることがあるはずです。
例えば、
「電話は緊急時のみ使用し、その他の連絡はメールやスラック等を使用する」
「定期的に行われる会議をやめてみる」
などの方法があります。
また、自分の苦手な業務は、職場仲間に相談してみましょう。
自分の苦手な業務は、仲間の得意なことだったりします。
このように、やらないことリストを作ると、思考停止状態で当たり前のようにやっている業務に疑問を持つことができます。
その結果、やりたいことに費やす時間を増やすことができます。
まとめ
やりたいことができる時間管理術を3ステップで紹介しました。
手順としては、以下の3ステップです。
人生を約80年、1年を約50週間とすると、人生は約4000週間です。現在、40歳の方であれば残された時間は約2000週間です。
そう言われると、短い感じがしませんか?
「やることリストを作成し、着実に行えば、”いつか”やりたいことができる」
このように考えている方もいるかもしれません。
しかし、私もそうでしたが、その”いつか”はやってきません。
「やりたいこと」を行うために「やらないこと」を決めなければなりません。
今回紹介した、3ステップを行うことで、時間に追われることなく、優先順位が明確になり、自分の「やりたいこと」ができるようになります。
忙しくて時間に追われている方は、ぜひ試してください。
とはいえ、この記事の内容は、3つの書籍の一部分を私なりに解釈した時間管理術です。
本質的な内容を知りたい方は、ぜひ書籍を購読してください。
書籍は、その道の権威のある方の知識と経験で溢れている宝箱のようなものです。
それを、たった千円ちょっとで購入できるなんて安いと思いませんか?
「忙しくてやりたいことができない」
このような悩みは、行動することでしか解決しません。
悩みを解決してくれるヒントが、書籍の中にあります。
1冊からでもいいので、読んでみると見える世界が変わるかもしれませんよ。
社会人にオススメな本も紹介しています。
ぜひ、お読みください。
コメント